ウエストランド ソラム 1
スコットランド産ピートを模倣するのではなく、ワシントン州のピートを使って太平洋岸北西部ならではのスモーキーなシングルモルトを目指したWestlandの「Solum」。土地と原料の関係を追求するOutpost Rangeを象徴する一本です。
基本情報
- 商品名:ウエストランド ソラム 1
- 英語名:Westland Solum Edition 1
- 種類:アメリカン・シングルモルトウイスキー
- 蒸留所:Westland Distillery(ウエストランド蒸留所)
- シリーズ:Outpost Range
- 生産地:アメリカ・ワシントン州
- 原料:モルト大麦
- ピート:ワシントン州産ピート
- 特徴:太平洋岸北西部の土地に根差したピーテッド・シングルモルト
味わいと特徴
ウエストランド ソラム 1は、Westland Distilleryが展開するOutpost Rangeのアメリカン・シングルモルトです。Westlandが長年追求してきた「太平洋岸北西部ならではのシングルモルトとは何か」という問いに対し、ピートという素材から答えを出そうとしたウイスキーです。
ピーテッド・モルトといえばスコットランド、とりわけアイラ島を連想しがちです。しかしWestlandがSolumで目指したのは、スコッチの再現ではありません。自らが拠点とするワシントン州のピートを利用し、その土地ならではのスモーキーなウイスキーを造ることでした。
ピートは植物が長い年月をかけて堆積して形成されるため、土地によって構成する植物や性質が異なります。そのため、ピートを単なる「煙を付ける燃料」と考えるのではなく、土地の個性をウイスキーへ伝える原料の一つとして捉えることができます。
Solumでは、この地域固有のピートをモルト造りへ取り入れることで、ワシントン州の大麦や気候とともに、太平洋岸北西部という土地そのものを表現しようとしています。
味わいの中心にはスモーキーなニュアンスがありますが、単純に強い煙だけを求めたウイスキーではありません。モルトの甘さや穀物感、果実、植物を思わせるニュアンスが重なり、土地に由来するピートの個性を意識した構成となっています。
「アメリカでスコッチのようなピーテッド・モルトを造る」のではなく、「アメリカの土地だからこそ造れるピーテッド・シングルモルト」を目指している点が、Solum最大の特徴です。
おすすめの飲み方
- ストレート:ワシントン州産ピートによるスモーキーさとモルトの風味を直接確認できます。一般的なアイラ系ピーテッドモルトとの違いを意識して飲むのもおすすめです。
- 少量の加水:数滴ずつ水を加えることで、煙の奥にあるモルトの甘さや果実、植物的なニュアンスが開きます。Solumの複雑さを探るのに向いた飲み方です。
- ロック:冷やすことでスモークと甘さの印象が変化します。氷が溶けるにつれて香味が開いていく過程も楽しめます。
SUGOI SCORE(すごい酒度)
ワシントン州産ピートを使い、「太平洋岸北西部だからこそ造れるピーテッド・シングルモルト」を追求したWestlandの重要作。地域固有の原料をウイスキーの個性へ結び付けた物語性と希少性を特に高く評価しました。
スコットランド産ピートに頼るのではなく、ワシントン州のピートを探し出し、太平洋岸北西部固有のピーテッド・シングルモルトを造るという明確な物語があります。Westlandが追求する地域性を象徴する一本として満点評価です。
ワシントン州産ピートを利用したモルトという極めて珍しい原料背景を持ち、通常商品とは異なるOutpost Rangeとして造られた限定性の高いシングルモルトです。
地域固有のピートをウイスキー造りに利用し、その特徴をモルトへ反映させる取り組みを高く評価しました。単にスモーキーさを加えるのではなく、土地と原料の関係から酒質を設計している点が特徴です。
Westlandはアメリカン・シングルモルトを代表する生産者の一つであり、Solumはその中でも地域性を強く打ち出した重要なリリースです。専門性の高いウイスキーとして評価しました。
Westlandはアメリカン・シングルモルトというカテゴリーの確立を牽引してきた代表的な蒸留所です。スコッチを模倣せず、太平洋岸北西部独自のモルトウイスキーを追求してきたブランド力を評価しました。
ピートスモークを中心にしながら、モルトの甘さや果実、植物的なニュアンスを重ね、一般的なスコッチのピーテッドモルトとは異なる方向性を持つ味わいを高く評価しました。
総評
ウエストランド ソラム 1は、ピーテッド・ウイスキーでありながら、その本質は単なる「煙の強いウイスキー」ではありません。Westlandが追求してきた太平洋岸北西部のテロワールを、ピートという素材から表現したシングルモルトです。
世界には数多くのピーテッド・モルトがありますが、その多くはスコットランドの伝統を基準として語られます。Solumが興味深いのは、その基準から離れ、ワシントン州という土地からピーテッド・モルトを組み立て直そうとしたところです。
地域固有のピートを利用することによって、煙そのものにも土地の違いが現れるのではないか。その問いは、大麦品種や地域のオークなどを研究してきたWestlandの思想ともつながっています。
アメリカン・シングルモルトが単なる「アメリカで造ったシングルモルト」から、土地固有の個性を持つウイスキーへ発展していく可能性を示した一本として、Solum Edition 1には大きな意味があります。
SUGOI SCOREは100点。ワシントン州産ピートという希少な原料、その土地をウイスキーとして表現しようとする物語、Westlandの技術的な挑戦を特に高く評価しました。
購入先
Solumにはエディション違いがあるため、購入時には「Solum Edition 1」であることを確認してください。