インチデアニー ライロー(RyeLaw)
モルテッドライ53%とモルテッドバーレイ47%を使い、独自のローモンド・ヒル・スチルで精密蒸溜。スコッチの枠内でライ麦の可能性を追求した、インチデアニー蒸溜所初の公式ボトリング。
基本情報
- 分類:シングルグレーン・スコッチウイスキー
- 蒸溜所:インチデアニー蒸溜所
- 原産国:スコットランド
- 地域:ファイフ(ローランド)
- ヴィンテージ:2017年
- 瓶詰年:2022年
- 原料:モルテッドライ53%/モルテッドバーレイ47%
- 製粉:ハンマーミル
- 発酵:屋外発酵
- 蒸溜:ローモンド・ヒル・スチルによる精密蒸溜
- 蒸溜時の取り出し度数:72% ABV
- 熟成樽:新樽のチャード・アメリカンオーク
- アルコール度数:46.3%
- 容量:700ml
特徴
インチデアニー ライロー(RyeLaw)は、ファイフのインチデアニー蒸溜所が造る個性的なシングルグレーン・スコッチです。2017年に初めて蒸溜され、2022年に同蒸溜所初の公式ボトリングとして発売されました。
マッシュビルはモルテッドライ53%、モルテッドバーレイ47%。ライ麦の比率は51%を超えており、アメリカで造られていればライウイスキーの基準に相当する構成ですが、スコットランドでは法的にシングルグレーン・スコッチウイスキーに分類されます。
製造ではハンマーミルで穀物を細かく粉砕し、マッシュフィルターと屋外発酵を採用。蒸溜には首部分に6枚の銅製バブルキャッププレートを備えた独自のローモンド・ヒル・スチルを使用し、香味の最適点を狙って72%ABVで取り出す「精密蒸溜」を行っています。
2017年ヴィンテージは新樽のチャード・アメリカンオークで熟成。ライ麦由来のペッパーのようなスパイスに、バニラ、ビスケット、穀物、ドライフルーツ、成熟したオークのニュアンスが重なります。46.3%で瓶詰めされ、粘性のある口当たりと長いスパイシーな余韻を備えています。
RyeLawはヴィンテージごとにリリースされる設計で、最初の2017年ヴィンテージは1週間の生産から約200樽のみが造られました。スコッチの伝統にライ麦と現代的な蒸溜技術を組み合わせた、非常に独創的な存在です。
こんな人に向いています
- 好み:ライ麦由来の胡椒やスパイス、バニラ、ビスケット、ドライフルーツ、新樽オークの香ばしさを好む人。
- 用途:ストレートや少量加水で、一般的なスコッチとは異なるライ麦主体の香味と独自の蒸溜技術をじっくり確かめたいとき。
SUGOI SCORE(すごい酒度)
スコットランドでライ麦主体のウイスキーを復興させた物語、53%モルテッドライ、独自のローモンド・ヒル・スチルによる精密蒸溜、新樽熟成という技術的独自性を高く評価しました。
スコッチの歴史に存在したライ麦使用を現代に再提示し、インチデアニー蒸溜所初の公式ボトリングとして登場。蒸溜所の思想を象徴する強い物語を持つ。
ヴィンテージ制で、初回2017年はわずか1週間の生産から約200樽のみ。継続リリース型ではあるが、一般的な大量生産グレーンとは明確に異なる。
53%モルテッドライ、ハンマーミル、マッシュフィルター、屋外発酵、6枚のバブルキャップを備えたローモンド・ヒル・スチル、72%での精密蒸溜、新樽チャードオーク熟成という独自性は極めて高い。
革新的なスコティッシュ・ライとして専門家から注目され、インチデアニー蒸溜所を代表するリリースとして国際的に認知されている。
インチデアニーは新しい蒸溜所だが、技術革新を前面に出した明確な個性を持ち、RyeLawによって存在感を急速に高めている。
ペッパー、バニラ、ビスケット、穀物、ドライフルーツ、オークを、オイリーな質感と46.3%の十分な厚みでまとめている。
総評
インチデアニー ライローは、単に「スコットランドで造ったライ麦主体のウイスキー」というだけではなく、原料、製粉、発酵、蒸溜、樽まで一貫して新しい設計を盛り込んだ一本です。とくにローモンド・ヒル・スチルを使った72%での精密蒸溜は、この銘柄の核心といえます。
スコッチの伝統を踏まえながら新しい領域を切り開いた物語性と技術的価値、味の完成度を評価し、SUGOI SCOREは91点(傑作)としました。
購入先
購入前に「インチデアニー ライロー(RyeLaw)」のヴィンテージ、容量、アルコール度数をご確認ください。RyeLawはヴィンテージごとに仕様の細部が異なる場合があります。