ラッセルズ リザーブ 10年
ジミー&エディ・ラッセル父子の長年の経験を形にした、10年熟成のスモールバッチ・バーボン。No.4アリゲーターチャー樽と熟成庫中央階からの樽選びによって、バニラ、キャラメル、柑橘、メープル、トフィー、スパイスを滑らかにまとめたクラシックな一本。
基本情報
- 正式名:Russell’s Reserve 10 Year Old Bourbon
- 分類:ケンタッキー・ストレートバーボンウイスキー
- ブランド:Russell’s Reserve
- 製造元:Wild Turkey Distilling Co.
- 原産国:アメリカ
- 地域:ケンタッキー州ローレンスバーグ
- スタイル:スモールバッチ
- 原料:コーン、ライ、モルテッドバーレイ
- マッシュビル:具体比率非公表
- 熟成年数:10年
- アルコール度数:45%(90 PROOF)
- 樽:新樽アメリカンオーク/No.4アリゲーターチャー
- 熟成庫:主に7階建てリックハウスの中央階(3〜5階)から選定
- 容量:750ml(代表的流通仕様)
特徴
ラッセルズ リザーブ 10年は、Wild Turkeyの伝説的マスターディスティラー、Jimmy Russellと息子Eddie Russellの経験を形にしたケンタッキー・ストレートバーボンです。Russell’s Reserveというブランドは、1998年にJimmyのWild Turkey勤続45周年を記念して、Eddieが特別なスモールバッチ・バーボンを造ったことから始まりました。
2001年にはRussell’s Reserve 10 Year Oldが101 PROOFの10年熟成バーボンとして正式に登場。2005年に現在の90 PROOFへと変更され、以後ブランドを代表する定番商品として位置づけられています。
原料にはアメリカ産のコーン、ライ、モルテッドバーレイを使用します。具体的なマッシュビル比率は公開されていません。蒸留時には比較的低いアルコール度数で取り出すことで、穀物由来の風味をより多く残す方針が採られています。
熟成には新樽のアメリカンオークを使用し、Wild Turkey/Russell’s Reserveの特徴でもある最も深いNo.4アリゲーターチャーを施します。強いチャーによって樽内部に厚い炭化層を作り、長い熟成の中で豊かな色合いとオーク、キャラメル、バニラ系の香味を与えます。
Russell’s Reserveでは、7階建てリックハウスの中央部にあたる3〜5階を「center cut」と呼び、温度変化が極端になりにくく、ゆっくりとバランスよく熟成する場所として重視しています。10年熟成品では、こうした中央階を中心に、Eddie Russellらが香味を確認して樽を手作業で選定します。
公式テイスティングでは、香りにオレンジピールと柑橘、バタースコッチ、メープル、オーク、バニラ。味わいはリッチなキャラメルとバニラを中心に、スパイスが重なります。フィニッシュは滑らかで甘く、トフィーとスパイス、穏やかな温かさが続きます。
10年という明確な熟成年数を持ちながら90 PROOFに抑えることで、長期熟成由来のオーク感と甘味を、過度に重くせず楽しめるバランス型の設計です。高ProofのSingle Barrelや限定の13年、15年とは異なり、Russell’s Reserveの基本思想を最も分かりやすく体験できる一本です。
こんな人に向いています
- 好み:バニラ、キャラメル、メープル、バタースコッチ、トフィーに、オレンジピールやスパイスが重なる、熟成感のある王道ケンタッキー・バーボンを好む人。
- 用途:まずはストレートで10年熟成のバランスを楽しみ、ロックや少量の加水でも。BoulevardierやOld Fashionedなど、熟成感を生かすクラシックカクテルにも向いています。
SUGOI SCORE(すごい酒度)
1998年のブランド誕生とラッセル父子の物語、10年熟成、No.4アリゲーターチャー、熟成庫中央階からの樽選定、長期にわたる国際的評価、味の完成度を総合的に評価しました。
1998年、Jimmy RussellのWild Turkey勤続45周年を祝うためEddie Russellが特別なスモールバッチを造ったことから始まり、2001年に10年・101 PROOFとして正式発売。父子2代のマスターディスティラーを象徴する強い物語を持つ。
定番商品として継続流通しており限定性は高くないが、最低10年の熟成期間と、熟成庫中央階を中心に選定された樽を使うため、一般的な若いバーボンより成立条件は厳しい。
比較的低い蒸留度数、No.4アリゲーターチャーの新樽、10年熟成、7階建てリックハウスの中央3〜5階を重視した熟成環境、熟練した樽選定を組み合わせる。長期熟成をバランスよく仕上げる技術水準は非常に高い。
2021年San Francisco World Spirits Competition Double Gold、2022年Ultimate Spirits Challenge 94点、TAG Awards Gold、American Whisky Masters Gold、ASCOT Awards Goldなど、複数の主要審査で高評価を重ねている。
Wild TurkeyのJimmy&Eddie Russell父子の名を冠し、プレミアム・バーボンとして世界的な評価を確立している。Maker’s Markなど最大級の大衆的認知ブランドほどではないが、バーボン愛好家からの信頼は非常に強い。
10年熟成由来のオーク、キャラメル、バニラ、バタースコッチ、メープルに、柑橘とスパイスを90 PROOFで滑らかにまとめる。熟成感と飲みやすさを高水準で両立した完成度の高いスモールバッチ。
総評
ラッセルズ リザーブ 10年は、派手な高Proofや限定性ではなく、10年という十分な熟成期間と、ラッセル父子が長年培ってきた樽選定の技術で勝負するクラシックなバーボンです。No.4アリゲーターチャー、熟成庫中央階の活用、90 PROOFという設計によって、長期熟成のオーク感を保ちながら滑らかな飲みやすさを実現しています。
1998年から続く父子の物語、10年熟成という明確な価値、製法上のこだわり、主要コンペティションでの継続的な高評価を考慮し、SUGOI SCOREは89点(名作)としました。